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逆ギレおばあさんと戦った話【後編】

逆ギレおばあさんと戦った話【前編】の続き。
まだ読んでない方はこちらからご覧ください。↓↓

逆ギレおばあさんと戦った話【前編】
******************************



ついにこの日がきた。


私は興奮していた。

プール監視のため、プールエリアに足を踏み入れた瞬間、
上級コースにが泳いでいたからである。



相変わらず、セルライトの二の腕はゆっくり、非常にゆっくり水をかいていた。



「…その二の腕へし折ってやるぜ。」


私はインカム(無線)のスイッチを入れ、社員にメッセージを入れた。

「以前、上級コースを非常にゆっくりのペースで泳いでいる方がいらっしゃいました。ご案内したんですけれども、聞き入れてもらえず、今日もまた同じように上級コースを泳いでいます。対応していただけますでしょうか?」


「今回もまた、ご案内しましたか?」
と男性社員から返事が来た。


また奴に注意しろというのか。注意したって同じことの繰り返しなのは想像できた。
争い事は嫌いだ( ゚Д゚)

「いいえ。しかし、この前非常に強い口調で反発してきたので、今回も注意しても同じだと思います。私では手に負えませんでした。」


「分かりました。対応します。」


キタ━(゚∀゚)━!


しばらくしてプールエリアに、この前相談した若い女性社員が現れた。
【よ!救世主!やっちゃってくださいよ!】

「あの人だよね?」という視線を送ってきたので私は無言でうなずいた。



社員はノロノロ上級コースを泳ぐおばあさんを見ると、
あぁこれは確かに遅すぎるねと言わんばかりに苦笑いしていた。
そして出動である。



近くで見ているのも、ママに隠れた子供のような気まずさがあったので
離れて、遠くから眺めることにした。



しばらくして...
「誰もいないからいいじゃないの!!」
おばあさんの声は予想以上に響き、離れた私の耳にも十分なほど入ってきた。
あぁ…やはりそうか。誰が注意しても同じなんだ。



必死に説得する女性社員。頑張っている。
なんだか、申し訳ない気分になってきた。
「すいませんねぇ、私のトロトロおばあさんが迷惑かけて。。。」
誰かに注意をさせるのはあまり良い気分ではなかったけれど、私じゃどうすることもできないのも事実だ。



ルール違反者に手錠をかけるのはアルバイトではなく社員なのだ。



3分…5分…7分…時間は経過しているが、一向に言い合いが静まる気配はない。
クレームのプロである社員でもこの手こずりようだ。相当なモンスターを野放しにしていたようだ。




『ガチャ…』

コーチ室のドアが開き、男性社員が登場した。
女性社員と入れ替わりに、今度は男性社員がおばあさんの説得を始めた。



…選手交代。しかし、相手が変わっても、おばあさんは怯むことなく
「いいじゃない!?そんなルールどこにも書いてないわよ!」と声を荒げている。



いいじゃない…ね。このおばあさんから、この言葉を何回聞いたことだろうか。
いいじゃないで全てが済むほど甘い世界じゃない。
しかし相当な根性だと感心する。


5分…7分…ついにおばあさんは疲れたらしく、プールを出て、
隣のジャグジーに移った。話し合いは終了したようだった。


「考えとくって言ってたから、とりあえず大丈夫。また何かあったら報告して。」
そう言い残して社員は事務所に戻っていった。



考えとく?...それでいいの?
また同じことをしかねないじゃないか。
そんな甘くしていいのか。

思うことはあったけれども、、あんなに意地を張っていたおばあさんに
ここまで言われたとすれば、やはりさすがである。


「誰もいないからいいじゃないのよねぇ!?早く泳げなんてなんで言われないといけないのよ!!」
おばあさんはジャグジーで他の会員に大声で愚痴っていた。


「はぁ...。」

まるで反省していない。結局社員を呼んだところで、この人に改正の余地はない。
むしろ怒りのボルテージを上げてしまったようだった。どうしようもない。


1時間が経過し、プール監視交代の時間になった。
私は、プール監視を他のバイトに引き継いで、ジムエリアに入った。
今度はマシン指導にとりかからなくてはならない。
「あと2時間の勤務か...。」
モヤモヤした気持ちはまだ抜けずにいた。



しかしこの後からである。

私はマシン指導でジムエリアにいたため
直接その場に居合わせなかったが、
フロントに立つバイトの先輩から聞いた話。



しばらくしてから、プールエリアを出て着替えたおばあさんは、
怒りが収まらないからか、フロントに文句を言いに来た。
「さっきの話、やっぱり納得できないんですけど!」


事務所では、既におばあさんの話が社員全員に共有されていた。
そこに店舗で二番目に偉い社員サブマネージャーの登場である。
サブマネージャーは普段とても優しい人だが、クレーマーの前ではかなり強気だったらしい。


散々優しくルールの説明をしても、納得できないというのであれば、
こちらも強気でいかせてもらう…といったところだろうか。



【おばあさんは強制退会になった。】


強制退会とは、再三の注意にも関わらずルールを守れなかったり、
他の会員に迷惑のかかる行為をした者の行く末だ。


会員という称号を取り上げられ、ジムに出入りができなくなるのである。

ルールを守らず、しかも改善の余地がないと判断された彼女は
強制退会になり、ジムを利用する権利を剥奪された。


大声で怒鳴りつける彼女の憎たらしい顔が頭をよぎった。



サブマネージャーは私の顔を見ると、
「仇、うっといたから!」と笑顔で言った。


悪いやつが成敗される瞬間である。



ルール違反者はたくさんいる。しかし、私は彼らにしっかり向き合わなくてはいけない。
秩序を守るために、そして皆が平和に過ごせるように…
そう胸に誓ったのであった。


完。




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非公開コメント

No title

前編・後編読ませて頂きました。

アルバイト⇒女性社員⇒男性社員⇒サブマネージャー(笑)
かなり強烈なおばあさんでしたね。
全国どこにでも、ルールを守らない強烈なクレーマーがいますよ。
ちょっとしたクレームなら、サービス向上の為の意見として有難い
のですが、全く意味不明でマイルールでクレームをつける人もいる・・・
これが「一番ヤバいヤツ」です。

サブマネさんの気持ちとてもわかります。
私も、自分の職員がやられていると、仇取りたくなります(笑)

りっちーさん面白ネタいっぱい持ってそうですね。
スカッとジャパンにでも投稿しては?

Re: No title

>芽吹さん

コメントありがとうございます。
おっしゃる通りですね..福祉施設にも
クレーマーはいらっしゃるんでしょうか?

スカッとジャパンに1度投稿したことあるんですが、
酔っぱらって文章書いたので読み返したら最悪でした(笑)
真面目に書けばよかったなぁ..

No title

すごく共感しました。
お互いがモヤモヤして後味のわるい結末になるのがわかってるひとはここまでならないんでしょうけど、こういうひとはやっちゃうんでしょうね。
最終的にかたき討ちしてもらってよかったですね。

No title

こんばんわ
クレーマーは色んな種類が居ますよね
対応職員が徐々に上のランクへ行くとは、カナリの強敵だったようで

最終的にサブマネの天誅!が炸裂してちょっとスカッとしました

Re: No title

>flipaさん

コメントありがとうございます!
スカっとしますよね(笑)
世の中から悪い人間がいなくなりますようにww

Re: No title

>もっさん

もっさん視点でも強敵ですか?
普段優しいサブマネが天誅くだしてくれて
「かっこいい」とか思っちゃいました(笑)

プロフィール

B.りっちー

Author:B.りっちー
多趣味女子大学生。
最後の学生生活でできることってなんだろう。
ぶっとんだことしてみたい。
バカなことしてみたい(´゚д゚`)


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