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ある娘の物語


※この物語は多分フィクションです。


その娘は比較的、恵まれた家庭に生まれました。
というのも、子供に選択肢をくれる家庭だったからです。

「これはダメ。」

「あれはダメ。」


と最初から否定して、子供の可能性を奪うようなことをしなかったのです。
子供のやりたいことに対しては、賛同し、どんな時でも味方でいてくれる。
だからといって、過干渉もすることなく、大きな愛で娘を包み込むような家庭でした。


ただ、その家族の両親には一つ問題がありました。
それは、「怒ると何をするかわからない」ことです。


何かあるとすぐに、
「高い学費を払ってあげてるでしょ?」
「学校やめさせるよ?」
「出ていきなさい。」などの脅し。
時には、包丁をもって脅してくることもありました。


娘は親のことは大好きでしたが、
そういう一面には日ごろから疑問に思っていました。
娘は大人になったタイミングで、母親に、
包丁を向けられたことがトラウマだと正直に話しました。
母親の機嫌は悪くなったので、娘はもうこれ以上言わないと決めました。


娘は、冒険心あふれる子で自分の行動範囲を広げたいと
アルバイト代をコツコツ貯めて、自動車免許をとりました。
その家族の住んでいるところは電車が近くにない場所で
どこかへ行くためには車が欠かせない存在だったからです。


しかし、娘が免許をとったタイミングに、
父親は、車を新車に買い替えたのです。


家の車を乗らせておらおうと考えていた娘。
しかし、せっかく買った車をぶつけられたら困るという理由で
父親は娘を車に一切、乗せませんでした。
そのくせ、「新しい車の部品を買ったんだ。」などと自慢げに語る
父親に娘はうんざりしていました。



結局、免許をとったのに1度も車に乗っていない娘。
娘はそのことについてかなり不満に思っていました。



ある日、娘はお酒を飲んで少し気が大きくなり、
「20万払って、得たのは身分証明書だけ。車に乗れない。どうして私が免許をとるタイミングで新車にしたの。」
と父親に問い詰めました。


父親は逆上して、娘の1番大事にしている20万近くする楽器を床にたたきつけて壊そうとしたのです。


「やめて!!!」


娘は叫びました。


そのやりとりを見ていた母親は手拍子をしながら

「やーれ♪やーれ♪」

と楽器を壊そうとする父親に、コールしたのです。


娘の身体を色んな感情が支配します。
「私が1番大事にしてるものだって分かってそれ言ってるの?」
「コール?ふざけてるの?」
「信じてたのにどうして...」


笑いながらコールする母親の姿に、娘の頭は真っ白になり
母親を無心で突き飛ばしていました。



「やばい、親に手をあげてしまった。」


そう思う頃には遅く、それを見た父親が娘を突き飛ばし、
娘に馬乗りになって頬を力いっぱい叩きました。
それに続いて、娘の母親も娘の頬を叩きました。


「お前の学費を誰が払ってきたと思ってるんだ!!」
「荷物まとめて出ていきなさい。」
「今まで面倒見てきたけど、もう見ないから。」

完全に2対1の状態でした。


喧嘩はそこで終わり、その日はそれぞれが自分の部屋に戻っていきました。



「こんなことあったら普通もう絶縁だよね。血ってすごいね。」
と母親と父親の会話しているのを娘は聞きました。

しかし、娘は今回のことで相当ショックを受けていました。
今まで、何度も脅しは受けてきましたが、もう娘も大人です。
出て行けと言われれば出ていける年だし、
もう面倒見ないと言われても真に受けてしまいます。


子供の頃は、親が正しくて、愛のある良い家庭で
自分は非常に恵まれているんだと信じていましたが、
親の大人げない行動に疑問を隠せないと同時に幻滅してしまったのです。


娘の心は傷つき、親のことを考えるたびに涙を流していました。
娘は出ていくことに決めました。



数日後、荷物をまとめていると、母親が「どこに行くの?」と聞きました。


娘はぶっきらぼうに「どこだっていいじゃん。」と返しました。


娘の行く手を制すように立ち、母親は言いました。
「出ていかないで。お願い。」

ある程度、貯金はしていましたが、この先本当に生きていけるか
分からなかったので娘は結局、家を出ることをその時はあきらめました。
しかし、それはそれでモヤモヤはたまります。

親の信頼はほぼ0でした。
今まで愛情をもって育ててくれたということには感謝しつつも
これからも一緒に暮らすということに耐えられないという気持ちでした。


娘は、その日から自分の部屋にこもるようになり、
両親と顔をあわさないようにして生活していました。
食事の時間をずらし、リビングには特別な用事がない限り行かないようにしました。


「お風呂はいる?」
「何か食べたいものある?」
「服買ってあげようか?」
そして冷蔵庫には娘の好きな食べ物ばかり。
父親とは一切、交流はなくなりましたが、母親は
娘の気を使うように接しています。

娘はそれにまたイライラするのでした。


部屋に閉じこもったままで、母親が話しかけても無視。
娘は感情の入っていないロボットのようになっていました。


母親は娘に謝罪メールを入れました。

娘は、「正直顔も見たくないし会話もしたくない。この遅れてきた反抗期には期間がある気がする。けど、自立という意味でも私は親から離れないとなんの解決にもならないと思う。だからもうすぐ出ていく。」と返信しました。


娘は、親のことが許せない自分に腹が立っていました。
娘は、信じていたものに裏切られてショックを受けていました。
娘は、親を嫌いだというどうしようもない感情に苦しんでいました。

このまま、娘は出ていくという道を歩むのが正しい選択なのでしょうか。



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非公開コメント

No title

こんばんわ

その答えの導き出し方は十人十色ですから、軽々しく、コウしたらいい、アーしたらいいと言えませんが...
一度親元を離れるのはベターな選択だと思いますよ

まぁ私はちょっと特殊な環境で生き抜いたから、世間一般からはちとずれておりますがね

No title

信頼って、たった一つの言動で簡単に崩れる事があります。
言葉も吐き出したと同時に後悔したり・・・
親子の関係って友人関係より難しいです。自分の場合、教育でも押し付けや恩着せがましい事は子供に言いません。ただ、子供の場合は経験値が少ないから、自分の分かる範囲で色々教えたり、選択肢を広げたりしています。

今回の場合、娘が大事にしている物や思い出などを踏みにじる様な行為であったり、包丁に対してのトラウマなど・・・
私個人的な意見としては、1度親から離れて自立し、今後の人生で意思決定する時は自律して下さい。そして、社会に出て家庭を持ち、子供を持った時に、今までの経験値を「良い方向」で子供に向けて下さい。

今回のコメントは、あくまでも個人的な意見です。
私は、環境が悪く子供時代に嫌な経験をいっぱいして来ました。しかし、その経験が今では良い方向に活かせています。悪い経験や失敗経験などから得たものの方が収穫がありますよ。

Re: No title

>もっさん

そうですよね(笑)
娘は出ていく気まんまんですw

特殊な環境ってどんな環境だろう( ゚Д゚)

Re: No title

>芽吹さん

文章読みましたが、芽吹さんを父親に
もてた子供は幸せなんだろうなぁと思いました..


経験をいい方向に活かす!
素晴らしいですね( *´艸`)
「娘」に伝えておきます。。

No title

正しい選択ではないですね……それが絶縁という意味ならば。
距離を置いて冷静になりたいということであれば、そのご両親との交渉次第ではアリかと思います。

少し話が逸れますが、医療界では、たとえば「うつ病患者の診療」において、
「重大な決断は先送りにさせる」という鉄則があります。
うつ病は歴とした疾患なので、正常な判断力がない病気の状態であるため、
たとえば「仕事場が辛い→退職したい」といった判断は、治療が進むまで保留させなければなりません。
それは患者さんの今の決断を否定するという意味ではなく、「正常時の患者さんの判断」に任せる(先送りする)ってことになります。

この娘さんの場合、もちろんうつ病ではありませんし、なにかの疾患を患っているわけではなさそうなので、比較にはなりませんが。

私は、喧嘩中や「何らかの感情が渦巻いている状態」も、
いわば自我が、その感情で上書きされてしまっている状態だと思うので。
正常な、「娘さん自身の判断が下せない状態」にあると感じます。
であれば、この娘さん&父親の平時の判断を尊重するという意味で「絶縁する」という「重大な決断」は先送りにすべきだと考えます。
少なくとも「今は」絶対にすべきではないと考えます。


でも、もっさんって方もおっしゃってますけど。
気持ちは、理論ではないですもんね(笑)人それぞれ。

「絶縁ってわけではないけれど、冷静になって気持ちを落ち着けたいから」
ってことで距離を置きたいと話すのであれば、そーゆーのもアリかなって。


選択の如何ってことではこんだけです。
創作にマジレス長文すみませぬ…(´・ω・`)

感情面では、私がこの娘さんのストーリーを読んで感じたこと
→えっ…ナニコノ親たち…ちょっとコワイ……
車買ってはしゃぐのは、男って生物だし分かるけど(笑)
ちと、行動の端々に子供っぽさの残る家族だなぁ。。。
なかなか共同生活はしんどそう……

No title

はじめまして。
私は50歳を過ぎていますが、学生時代に家を出て、現在では親兄弟とはほぼ絶縁です。
家庭内暴力のある家庭でした。他にも問題が出て、何とか家を出たいと思い、知恵めぐらせて大学生の時に貧乏下宿に入ることができました。その後、一時的に実家に戻りますが、就職後は地方勤務となり、それ以来一度も実家に居住していません。
40近くなって結婚しました。結婚式には出席してもらいましたが、その後、関係は自然消滅しました。
今はどうなったかというと、親は家を処分して、老人ホームに自分で入り、以降、音信不通です。その処分の際には何の連絡もなかったので、向こうはもう子供達と縁がないものと決めたのだと思います。連絡もとれない状態になりました。(一度とろうとしましたが、返信は来ませんでした。
自分の経験では、結婚(するかしないか別として、それを決めるまでは)親との関係を何がしか維持する。自立については経済的に可能ならする、ということでした。自分の若いころの悩みに近いところがあり、過去を思いまして書かせて頂きました。失礼します。

Re: No title

>たちゅまるさん

コメントありがとうございます!!
全部読みました(´゚д゚`)
うつ病の人には決断を先送りさせるんですね。
比較めっちゃ分かりやすいです!

色んな考え方、色んな家庭...
何が正解というのはない気もしますが
少し大人げない親ですよね。
あくまで創作ですがwww

Re: No title

>Nさん

コメントありがとうございます!
おぉ、人生の大先輩ですね(*´ω`*)

家庭内暴力ですか。。
多分、私も暴力のある家庭なら家を飛び出すと思います。
その一方で、親との関係が途切れ、なんだか心にぽっかり穴が
あいた気分になってはいないでしょうか..?

後悔が残っていないか心配です。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: No title

>Nさん

返信ありがとうございます!

そうなんですね。
子供の頃にそんな光景を見ていたのでは、
かなりつらかったんじゃないでしょうか..

適切な距離ですね..
人生の大先輩の助言とてもありがたいです。
もうお分かりかもしれませんが、この娘は私のことです(笑)
プロフィール

B.りっちー

Author:B.りっちー
多趣味女子大学生。
最後の学生生活でできることってなんだろう。
ぶっとんだことしてみたい。
バカなことしてみたい(´゚д゚`)


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