スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

進学のかかったテストに遅刻した話


大学2年生のことだった。
その日は、進学のかかった大事な大事な英語のテストがあった。
(ちなみに、そのテストに受からなければ進学できない。)


普段から、あまり勉強をしてこなかった私はテストの前日に本気を出すタイプであるw
丸暗記をするためにひたすら頭に叩き込む。


テストは、朝の9時15分から。
それまでに学校に着くように、余裕をもって少し早めに家を出た。
前日、夜遅くまで起きてひたすら暗記していたので起きるのがつらかった...。



そして、やらかしてしまった。
寝過ごしてしまったのだ。



降りなければいけない駅。目が覚めたのはちょうど、
「発車します。ご注意ください。」のアナウンス後の、扉が閉まった瞬間だった。



『やっちまった...。』
しかし、少し早めに家を出たこともあって、
それでもまだ時間ピッタリにはつく時間だった。
(実際、テスト開始から15分までの遅刻なら、テストを受けることはできる!)


私は次の駅で降りると、すぐに反対側のホームの
快速急行に乗って折り返した。



「急行より速い快速急行に乗れた。早く駅につくじゃん。ラッキー―」
寝過ごしてしまったものの、不幸中の幸いである。



ふと、電車内の扉の上のテロップに目がとまる。
「次は〇〇駅に止まります。」


私はあることを思い出した。
「そういえば、うちの学校の最寄り...快速急行停まらないじゃん...」





停まらない。






停まらない。






停まらない。




しばらく私は車内から見える空を眺めていた。
雲1つない空。圧倒的な太陽の存在感、明るくて綺麗な青い空。
町を鮮やかに照らしている。



「もう間にあわないじゃん。」
私の心が照らされることはなかった。




降りたかったはずの最寄りの駅が見えた。



どうしようもないことだけれど、悪あがきとして
良からぬ思考が頭の中でぐるぐる回る。

具合の悪いフリをして駅員さんを呼んで電車を止めようか。
進学(人生のかかった)テストだと頼みこんで電車を止めてもらえないだろうか。
窓の隙間から出たれないだろうか。
ドアのガラス割れば出られるかな...




私の心境などお構いなしで、
イヤホンから流れてくるリズミカルなポップ。


イヤホンを耳からぶちぬいた。
「ガタンガタン...ガタンガタン...」
単位の消える音がした。






最寄駅を通過して少し経って時計を見ると9時15分。
テストが始まる時間だ。
さぁ、これからどうしよう。どこへ行こう。
学校に行ったとしても、もうテストを受けることは時間的に無理だ。
(9時30分までに教室に入れば、遅刻しても受けられるがどう考えも間に合わない。)


「温泉にでも行こうか。」


でも、もう一人の心の中の自分が問いかけた。


「本当にあきらめていいの?あなたは奇跡を信じない?」

そうだ。ここであきらめちゃだめだ。
恥をかいたっていい。教室を目指そう。



次の駅で折り返して学校を目指した。
駅についたのは9時45分。
もう試験開始から30分が経っている。


私は無我夢中で走った。


高いヒールをはいて全力疾走する私をみんな変な目で見ていた。
友達とすれ違った気がするけど優雅にあいさつ
している暇なんてなかったんだ許してくれ。
私には目指すべきゴールがあった。


教室に入った。


『ガタンッ!...』


「はぁ..はぁ..はぁ..はぁ..」


テストを受けている生徒が一斉に私を見た。
そして教授も私を見た。


「お願いします!!!!テストを受けさせてください!本当にお願いします!..はぁ..はぁ...」
もう土下座でもなんでもするつもりだった。
これで進学できないなんてたまったもんじゃない。
私の進学を、未来を、"寝過ごし"なんかでめちゃめちゃになるなんて嫌だ!



少し沈黙した後、教室は笑い声が溢れた。
明らかに、「こいつヤバい。何やってんだ。」って感じの笑いだ。
友人の1人と目があった。ニヤニヤしながらこちらを見ていた。


先生は、教室が静まったタイミングで口を開いた。
「んもーう。しょうがないなぁ・・ホント特別だよ?他の先生じゃ許してくれないからね?」
そういいながらテスト用紙を私に差し出した。


「ありがとうございます!!!」


喜びに浸っている場合ではない。私はすぐに問題にとりかかった。
みんなよりテストを後から始めたため、残り時間が危ない。
いかに空白を埋められるか。スピード勝負だ。


そのため、読めるか読めないかギリギリの字で書いた先生ごめん。


テスト残り時間5分前。




先生:「みんなテスト用紙に言い訳書いて。なんでできなかったかっていうのとか、自分がどれくらい勉強したとか。それで10点あげます。」



先生!!!!!
言い訳を書けだと・・・?
自意識過剰かもしれないが、それは私に向けて
言っているようにしか聞こえなかった。
私の朝の出来事を事細かに書いて、
ごめんなさいを添えるだけで10点だと!?



ええ、書きましたよ。
もう天使かと思いましたよ。




なんとかテストも時間内に終わって、もう一度先生に
ありがとうございますって言った。



「あーでも乗り換えミスってよくあるよね、僕もあるから気持ちわかるよ。」


先生...なんていい人なの。


今まで出会ったどの先生よりもいい人だと思った。
おかげで、進学することができたし。

あの先生じゃなかったら私は今頃何をしていただろう。


あの日以来、先生に1度も会っていないが、
どこまでも幸せに生きてほしいと願っている。



※ちなみにこの事件のあと、1年間は友達からネタにされ続けました(笑)
※勉強は余裕をもって行い、当日は寝坊や寝過ごしがないように心がけましょう




コメントの投稿

非公開コメント

No title

テストに遅刻・・・
高校時代にやった事があるというか・・・なんと言うか・・・
私は完全に寝坊して休んだ!
しかも担任の教科で!

追試の解答用紙が47都道府県だったから今でも覚えてますよ
回答が解っても解答欄が解らなかった事を
だから滋賀の位置ってドコさ!?の状態でしたよ

Re: No title

>もっさん

もっさんも黒歴史をお持ちで(笑)
追試の結果が気になる...
滋賀の位置は覚えられましたか?w

No title

いるもんですね~こんな神様の様な先生
その走っている時のりっちーさんの顔も見てみたかった笑
恐らくその日は、りっちーさんにとって、とっても長い1日に
なった事でしょう・・・

私が大学の時には、カリスマ的な教授がいました。
その先生からはA評価を取るのは、ほぼ奇跡と言う噂が・・・
でもいたのです、A評価を頂いた友人が。。。
課題レポートを提出する際に
「私の考えは、この用紙だけでは説明できません」と記入して提出。
見事A評価を頂きました。
しかし、後日その教授から自宅へまさかの電話あり。
教授より「その考えとやらをゆっくり聞かせてくれ」と
2時間つかまり、最終的には泣きが入ったそうです・・・

Re: No title

>芽吹さん

コメント読んで噴き出してしまいました..ww
友人お気の毒に(+o+)
2時間も拘束されるならB評価でもよかったかもしれませんね(笑)
プロフィール

B.りっちー

Author:B.りっちー
多趣味女子大学生。
最後の学生生活でできることってなんだろう。
ぶっとんだことしてみたい。
バカなことしてみたい(´゚д゚`)


フォローミー!↓↓

ランキング参加中!
ポチってくれたら ニヤニヤします(私が)
スポンサードリンク
カテゴリ
最新記事
月別アーカイブ
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。